前回の続きです。
で、
このチェア。domusと酷似なのは、それもそのはず、
以前書いたことがあるのですが、正式名称はdomus lux
(fin chairと記載されている資料もあり。)
というモデルで、デザインされた年式も共に1946年。
ちなみにdomusはこちら。
アーム、レグを含むフレームはフィンランドバーチ材。
とてもシンプル且つ、分解しやすく、軽量。そしてスタッキング(積み重ねられる)
という機能性重視のチェア。
なぜならもともとドムス・アカデミカという学生寮の為に作られたチェアで、
名前からもそのままですね。デザインはさることながら空間を機能的に使用する
ことが求められるものでした。
又、上記の機能が故、輸出にも大変適しており、1950年代後半には
Keravan Puuteollisuus社からASKO社(フィンランドで最も大きな工場の一つ)
に製造ラインを移し大量生産し、多くをアメリカや一部の欧州に輸出したそうです。
その為、結構USのイーベイで出品されることも。。。
そして、domus luxはというと、
レグを含むフレームはオーク材。レグのフォルムもシャープで、すっきちとした印象。
革張りのアームの内部は金属製です。
レグ先には真鍮のキャップ。
その為、軽量ではなく、分解も難易。恐らく受注生産品。
。。。。っていう雑学はこの位で。
ファブリックやレザーの使い方から察するに、春夏、というよりも
秋冬な感じです。
機会があれば、一度座ってみてください。